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横浜駅近く、丘の上にある教会。捜真バプテスト教会です。

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教会広報担当が発行する教会機関誌「おちぼ」年数回の発行で、教会員、幼稚園へ配られます。

おちぼ 126号 「わたしが示す地」

■「わたしが示す地」
小野慈美牧師

「あなたは生まれ故郷 父の家を離れ、 わたしが示す地に行きなさい。」創世記12章1節

わたしが東京神学大学を卒業し、捜真バプテスト教会の伝道師に就任したのは1982年4月でした。それからアメリカに留学するまでの4年と2カ月、捜真教会・捜真幼稚園でとても恵まれた時を過ごすことができました。留学中に、父小野一良牧師が脳梗塞で倒れたため、とりあえずその働きを補うということで潮来に行きました。しかし、その後、潮来教会から正式な招聘を受け、それから22年間にわたって潮来教会牧師・潮来幼稚園園長として働いてきました。

そしてこのたび、神様からの新たな導きをいただいて、27年ぶりに捜真バプテスト教会に戻ってくることになりました。 10年近く前、朝のデボーションのときに、表題の御言葉が、特別な仕方でわたしに迫ってきました。それまで、潮来教会でずっと牧師を続けることになるのだろうと漠然と思っていたわたしにとって、この言葉はいささか意外でした。そしてその後、いくつかの道が示されたのですが、いずれも「わたしが示す地」であるとの確信が与えられなかったので、あれは神様の呼びかけではなく、自分の思い込みだったのかもしれないと思うようになりました。

 そういう中で、ほぼ同じ時期に、日本バプテスト神学校校長就任の打診と、捜真バプテスト教会からの招聘のお話しがありました。1992年の秋以来、一教師として神学校にずっと関わってきましたし、伝道者養成には重荷を持ってきました。また、神学校長の仕事は潮来教会牧師と兼務することができ、潮来教会の方たちも賛成してくれましたので、まず、神学校長の招きをお受けしました。しかし、捜真バプテスト教会のお招きを受けるということは潮来を離れることを意味しますので、このことではずいぶん悩みました。しかし、この二つの招きが同時にあったということは「わたしが示す地」とは「横浜」のことなのかもしれないという思いが徐々に強くなってきました。思い返して、それ以前から関東学院大学で非常勤講師をしたり、関東学院や捜真学院の法人役員を仰せつかったりしていたことも、「横浜」へ行くための下準備だったのかも知れないと思い至るようになりました。

 しばしの時を経て、わたし自身も潮来教会の方たちも、このことが神様から出たことであることを受け止めることができるようになり、捜真バプテスト教会からの招聘をお受けすることにしました。ただし、潮来教会の任期を全うするため、就任は一年遅れることになりましたが、そのことも含めて、これが、神様の「時」であったのだと考えております。潮来教会牧師の後任にも、絶妙のタイミングで適任の方が与えられ、安心して託すことができることになりました。

 捜真バプテスト教会は、かつて4年2カ月を過ごしたことのある教会であるとはいえ、27年の間には、いろいろと変化したこともあることでしょう。基本的には教会のこれまでの歩みを尊重しながら、その上で、わたしに託された神様からの固有の使命を果していきたいと思います。具体的なことは、これから皆さんと相談しながら進めていくつもりです。ただ、最も大切にしたいことは、礼拝です。教会は礼拝を中心とした「礼拝共同体」です。心を合わせて同じ神様を礼拝し、その神様から命の糧をいただき、神様から招かれ集められた民として共に生きていく。教会のさまざまな営みがこのことのために整えられていくことが、教会として健やかであるために必要なことだと思います。


 わたしは2013年1月5日に満60歳になりました。一般的には「定年」という年に、住み慣れた土地を離れ、全く新たな歩みを始めるのはいささか冒険ではあります。しかし、現時点では、健康上の大きな問題はないので、神様がお許しくださるのならば、招聘内容である5年一期、二期10年間、神様と教会・幼稚園に仕えて参りたいと思います。



礼拝堂正面のイエス様Soshin Baptist Church捜真バプテスト教会

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