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横浜駅近く、丘の上にある教会。捜真バプテスト教会です。

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教会広報担当が発行する教会機関誌「おちぼ」年数回の発行で、教会員、幼稚園へ配られます。

おちぼ 125号 捜真バプテスト教会での10年

■捜真バプテスト教会での10年『チャーチカー』
森島 惠

上の写真は、チャーチカ―の計器です。この10年で、走行距離は157,049kmとなりました。ここには、捜真バプテスト教会での思い出がたくさん詰まっています。
 私が赴任して2ヶ月経った頃、教会はチャーチカーを用意して下さいました。当時の私は、横浜の土地勘も乏しい上に、6年近くハンドルに触れていませんでした。けれども、運転するストレスから解放されて、自動車が便利なパートナーとなるのは、さして時間のかかる事ではありませんでした。

 チャーチカーは、色々な場面でとても活躍しました。入院された方を見舞い、退院される方を迎えに行き、事故に遭った方を東京まで迎えに行きました。ホームに入所された方を訪問し、家庭集会や家庭訪問にも行きました。訃報連絡を受けて、悲しみの中にあるご家族のもとに飛んで行ったこともありました。その他、関東部会のキャンプや青少年育成の修養会、全国女性会年会にも人や荷物を運びました。そして何よりも、動く牧師室でした。同乗される方の普段お聞きできないような話や、辛い悩みや悲しみを分かち合いました。同じ方向に目を向けながら話に耳を傾け、時に停車して共に祈りました。チャーチカーは祈りの小部屋でした。

「来て欲しい」と望まれるところ、「わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」と言われた主イエスのお言葉を届けるため、喜んで出掛けました。
 また、伝道旅行にも出かけました。最初の伝道旅行は、館山でみぎわ荘を営んでおられる教会員の藤原家訪問です。牧野径姉、妹の結さん、菊池姉の3人が同行し、みんなで讃美歌を歌い、そして結さんも一緒に全員で祈りの時を持ちました。

 伝道旅行の喜びは予想以上のものでした。その後、多くの方とこの喜びを分かち合いたいと思い、週報で水戸伝道所への伝道旅行参加を呼び掛けました。これに答えて小室智也兄、牧野径姉、菊池美穂子姉が参加を申し出て下さいました。早朝、横浜を出発し水戸伝道所に向かいました。礼拝では、奏楽、賛美、証しの奉仕をして下さいました。私たちを迎えて下さったのは、捜真教会で神学生として実習された渡邉晋作先生でした。捜真教会の一部屋のような小さな伝道所の建物に驚きながらも、青年たちは伝道所の方々の温かい歓迎に励まされ、喜び溢れてご奉仕させて頂きました。往復の車中も主のお守りのうちに、とても大きな恵みを味わう一日を過ごすことが出来ました。

2008年8月に水戸伝道所を訪れてから3年後の2011年、新しく建物を献堂された水戸伝道所にも、チャーチカーで出掛けました。この時も呼びかけに答えて菊池美穂子姉が同行し、賛美と証しの奉仕を担って下さいました。以前訪問した時にお目にかかった教会の方々が、大喜びで迎えて下さいました。この時は中村悦子先生が赴任されていて、先生が夏休みをお過ごしになれるように、協力を申し出て押しかけて行ったのです。

 チャーチカーを使ってではありませんが、2009年1月、まだ無牧であった奈良佐保キリスト教会にも出掛けました。牧野径姉、牧野結さん、菊池美穂子姉と共に、大先輩の川井明兄も参加して下さいました。川井兄は青年の働きを見守りながら、教会学校でお話しをして下さいました。この翌年、神学校を卒業された東間克美先生が奈良に赴任されることになり、神様がなさる事に本当に驚きました。

 前田修光先生の北豊中教会就任式や東間克美先生の奈良佐保キリスト教会就任式にも出掛けました。名古屋にある、無牧の野並キリスト教会の礼拝で奉仕を終えてから、東間先生の按手礼式に出掛けました。野並教会には、川井明兄、正子姉、菊池美穂子姉が同行して下さり、賛美と証しの奉仕をして下さいました。

 東日本大震災が起こる2ヶ月前の2011年1月には、福島県いわき市の平教会に伝道旅行に行きました。この時も週報の呼び掛けに答えて下さった高校生の阿部礼菜姉、牧野径姉、菊池美穂子姉、荒井寿実姉、古性佳子姉の6人で、荒井姉の自動車で早朝に横浜を出発しました。平教会でも、礼拝で賛美と証しの奉仕をしていただき、午後からの女性会・壮年会の例会でも証しをしていただきました。そして新しい讃美歌をご紹介し、平教会の皆さんと温かい交わりの時をもたせていただきました。今年の4月から、森克子先生が伝道師として赴任しておられます。遠い地にある知らない教会ではなくて、出身伝道者が奉仕されている教会を覚えて祈ることは、主にある交わりをさらに大きな喜びで満たしてくれるのです。

このような捜真教会での伝道活動を可能にして下さった教会のご配慮に心から感謝をしています。そして、いつも呼び掛けに答えて下さった青年会、壮年会、女性会の皆さまに感謝を申し上げます。喜びの想い出をともに分かち合える10年の日々でありました。