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横浜駅近く、丘の上にある教会。捜真バプテスト教会です。

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礼拝Worship

  メッセージ > 先週までの礼拝 > 2022年9月4日

先週の礼拝


9月4日(日)10時30分より
メッセージ:「奇跡は小さな始まりから」
聖書:マルコによる福音書 4章30-44節
説教者:小野慈美牧師

※どなたでも視聴できます。

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1)パンと魚の奇跡
注解書には、この出来事を合理的に説明する試みが紹介されています。「実は、人々は、それぞれ、予備としての食糧を持っていた。しかし、自分のを差し出すと、自分の食べる分が減ってしまうので、出し惜しみしていた。しかし一人の少年がパンと魚を主イエスに差し出したこと(ヨハネ福音書)に促されて、皆が出し合ったら、豊かな食事になったのだ」。しかし、そのような「教訓」であれば、福音書に残ることは無かったでしょう。
多くの奇跡の中で、この奇跡だけが四福音書のすべてに書かれています。物理的な現象としてどのようなことが起こったのかはわかりません。しかし、弟子たちが、そして、福音書記者たちが、何としても書き残したかった大きな出来事だったのです。
ただし、大切なことは奇跡的に物質が増えたということではありません。主イエスは、公の生涯の初めに、サタンの誘惑に会われました。その誘惑の一つが、「石をパンに変えてみろ」というものでした(マタイ4:3)。救いを経済的な問題の解決にしようとするものでした。しかし、主イエスは、「人はパンのみにて生くるにあらず、神の言葉によって生きる」と言って誘惑を退けました。つまり、主イエスの第一の使命は、一時的なパンの問題の解決ではなく、永遠の命というパンを人々に与えることだと宣言したのです。
2)パンと魚の奇跡から示されること
①主イエスは、私たちを用いてご自身の業を進められます。
この場面で主イエスがなさったことは、讃美の祈りをして、パンを裂いたことだけです。その場でパンと魚がポップコーンがはじけるように爆発的にふえたということではないと思うのです。弟子たちがそれを運ばなければ、あくまでも五つのパンと二匹の魚でしかなかった。ところが、弟子たちが主イエスの言葉に従って運び始めると、奇跡が起こったのです。私たちは、物語の結論を知っていますが、弟子たちは知りませんでした。しかし、彼らは、主イエスの言葉に従いました。主イエスは、恵みを運ぶ人間を必要とされます。主イエスに従うとき、私たちの小さなわざが主イエスによって豊かに用いられるのです。
②主イエスは、私たちが運ぶべき恵み(パン)を与えてくださる。
 主イエスは、私たちが運ぶべき恵みをそれぞれに異なった形で与えてくださっています。ですから、「自分には何もできない」と思うことは、謙遜ではなく主イエスの恵みをつまらないものにしてしまうことになります。目立つこと、大きなことをする必要はないのです。自分に与えられる恵みを自分にふさわしい仕方で運べばよいのです。人と比べる必要はありません。人の真似をすれば、それはあなたに与えられた恵みではなくなってしまいます。また、過去の自分と比較する必要もありません。たとえ、病気をしたり、年齢を重ねることによって、思い通りに動けなくなっても、他の人のために神様の祝福を祈ることができます。このような執り成しの祈りは、決して小さなことではないのです。
私たちは、自分の置かれている現実を見て、「五つのパンと二匹の魚しかない」と言ってしまいがちです。しかし、その現実認識で終わったら信仰の出番はありません。見える現実がすべてではないことを私たちは知っています。私たちが目を向けるべきは、パンと魚を受け取ってくださるお方です。人間にとっては、「五つのパンと二匹の魚」でしかない。
しかし、そのパンと魚を祝福してくださるお方が、二千年前のガリラヤにおられたように、ここにも共にいてくださいます。このお方に五つのパンと二匹の魚をお委ねしましょう。それは小さな始まりです。しかし、そこから、神のみわざ(奇跡)が始まるのです。

前   奏   ― 愛するイエスよ、我らはここに集いて ― J.S.バッハ
招   詞   詩編27編4節(下記)
賛   美   讃美歌21-56 主よ、いのちのパンをさき
主の祈り    (「讃美歌21」 93-5-B 日本キリスト教協議会統一訳)
賛   美   ― すくいの道を ―          聖歌隊
聖   書   マルコによる福音書6章30-44節 (新約p.72)
祈   祷
黙   想
説   教   「奇跡は小さな始まりから」     小野慈美牧師
祈   祷 
賛   美   讃美歌21-409 すくいの道を
献   金   (※礼拝献金は、退場の際に、また口座への送金でお捧げください)
感謝祈祷
聖餐式
賛   美   2022年主題賛美歌「たゆまず祈りなさい」
祝   祷                     小野慈美牧師
後   奏   
分かち合い


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ひとつのことを主に願い、それだけを求めよう。命のある限り、主の家に宿り/
主を仰ぎ望んで喜びを得/その宮で朝を迎えることを。 (詩編27:4)


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