横浜駅近く、丘の上にある教会。捜真バプテスト教会です。

2025/12/07の礼拝

12月7日(日）10時30分～11時40分
第二アドベント礼拝
メッセージ：「平和をもたらす正義」
聖書：イザヤ書11章1-10節
説教者：小野慈美牧師師

※どなたでも視聴できます。

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アドベントクランツの４本のろうそくの象徴 ①希望、②平和、③喜び、④愛
＜新しい王の誕生の預言＞
紀元前８世紀に預言者イザヤは、ｲｻﾞﾔ11:1｢エッサイの株からひとつの芽が萌えいで／その根からひとつの若枝が育ち｣と、新しい王の誕生を預言しました。「エッサイ」とは、ダビデ王の父親の名前。ですから、新しい王、来たるべきメシアは、ダビデ家の血筋から生まれる。しかしその王は、軍事力によって敵を征服する王ではない。その王は､｢ｲｻﾞﾔ11:4弱い人のために正当な裁きを行い／この地の貧しい人を公平に弁護する。・・・5正義をその腰の帯とし／真実をその身に帯びる｣のです。
＜旧約聖書における「正義」の意味＞
このような王が、ユダヤ人のみならず、異邦人すべての王となる。その支配は、財力や軍事力によるのではなく、愛と真実によるのです。力づくで、相手を支配している状態は、表面的に争いがなくても、平和とは言えない。旧約における正義とは、弱い者、小さい者が大切にされるという意味です。このような正義が真の平和をもたらすのです。平和とは、人々が、安心して、穏やかに暮らせる状態です。
更に、イザヤは語ります。イザ32:17正義が造り出すものは平和であり／正義が生み出すものは／とこしえに安らかな信頼である。18わが民は平和の住みか、安らかな宿／憂いなき休息の場所に住まう。
私たちの世界は､暴力を正当化するために、正義という言葉が用いられています。力を持っている者が、「正義」をふりかざすと、しばしば立場が弱く小さい人たちが虐げられたり、苦しめられたりする。もちろん、人間はみな罪人ですから、弱者が清くて良い人であるというわけではない。ただ､放っておくと､強者の正義だけが行われることが少なくない。だから､弱く小さい人を守ることによって､人間の罪が暴走することを防ごうとする。これが聖書の語る正義。弱い者、小さい者が大切にされる正義こそが平和をもたらすのです。
＜私たちが作り出すことのできる平和＞
アフガニスタンで凶弾に倒れた中村哲さんがこう言っています。「世界がどうだとか、国際貢献がどうだとかいう問題に煩わされてはいけない。それよりも、自分の身の回り、出会った人、出会った出来事の中で、人としての最善を尽くすことではないか。」私たちは、パレスチナ問題やウクライナ戦争に何かできるわけではない。もちろん、祈ることができるし、神様に期待します。しかし、私たちにすぐできることがあります。それは、身近な人との間に平和を作り出すことです。具体的には、相手がどのような立場の人であろうと敬意をもって接すること。マウントを取ろうとしないこと。断定的な言葉で相手を裁いたり、傷つけたりしないこと、自分の正しさだけを押し付けることをしないこと、謙虚に相手の言葉に耳を傾けること。
ときには、怒りにかられて、こぶしをつきあげたくなることもあります。しかし、怒りに根ざした正義は、平和をもたらさないのです。愛のない正しさは、人を傷つける暴力になります。正しいと考えるその内容が間違っていなくても、自分の側の正しさだけが正義だという態度は平和を壊します。
平和の主が言われます。「あなたをこの世への平和の使者として用いたい」と。

前　　　奏　　　－キリスト者よ、みなこぞりて神をたたえよ－ J.G.ヴァルター
招　　 詞　　 イザヤ書32章17-18節（下記）
賛　　　美　　　讃美歌21-235 久しく待ちにし
主の祈り　　　(｢讃美歌21｣ 93-5-B 日本キリスト教協議会統一訳)
賛　　　美　　　－ クリスマスオラトリオ　№2 Gloria － 聖歌隊
聖　　　書　　　イザヤ書11章1-10節 (旧約p.1078)
祈　　　祷
賛　　　美　　　讃美歌21-268 朝日は昇りて(1,3,4)　　　　　　　　　　　 黙　　　想　
説　　　教　　 「平和をもたらす正義」　 　　　　　 小野慈美牧師
祈　　　祷　
賛　　　美　　 讃美歌21-241 来たりたまえわれらの主よ
献　　　金　　
感謝祈祷
聖　餐　式　　 （「教会の約束」を唱和 ）
賛　　　美　　　2025年主題賛美歌　作曲：小室尚子
祝　　　福　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 小野慈美牧師
後　　　奏
分かち合い

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正義が造り出すものは平和であり　正義が生み出すものは　
とこしえに安らかな信頼である。
わが民は平和の住みか、安らかな宿　憂いなき休息の場所に住まう。

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