横浜駅近く、丘の上にある教会。捜真バプテスト教会です。

2025/11/30の礼拝

11月30日(日）10時30分～11時30分
第一アドベント礼拝
メッセージ：「乙女マリアより生まれ」
聖書：イザヤ書9章1-6節
説教者：小野慈美牧師

※どなたでも視聴できます。

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＜マリアとヨセフへの天使の知らせ：「恐れるな！」＞
使徒信条の「処女マリアより生まれ」の内容が書かれているのは、ルカ１章とマタイ１章です。天使がマリアに現われ、あなたはみごもって男の子を生むと告げます。マリアが、どういうことかと天使に尋ねると、天使は答えた。「聖霊があなたに降り、いと高き方の力があなたを包む。だから、生まれる子は聖なる者、神の子と呼ばれる。・・マリアは言った。「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように。」(ﾙｶ1:35,38)
ヨセフは、マリアが自分と関わりなく妊娠したことを知り、悩みます。夫ヨセフは正しい人であったので、マリアのことを表ざたにするのを望まず、ひそかに縁を切ろうと決心した(ﾏﾀｲ1:19)。正しい人とは、律法に忠実な人。ただ、単純な正しい人であれば、マリアの不貞を公にして、裁いたに違いない。しかし、ヨセフの正しさは、表面的な正しさではなく、神に従おうとしながらも、人間の弱さに寄り添うことができる正しさ。ある聖書では、「正しい人」を「優しい人」と訳しています。正しい人としてのヨセフは、律法に反した結婚をすることはできませんが、優しい人だったので、表ざたにしないで、マリアを守ろうとしたのです。そのとき、主の使いが告げます。20「ダビデの子ヨセフ、恐れず妻マリアを迎え入れなさい。マリアの胎の子は聖霊によって宿ったのである。21マリアは男の子を産む。その子をイエスと名付けなさい。この子は自分の民を罪から救うからである。」ヨセフもマリアと同様、恐れるなという天使のみ告げを受け止めるのです。
＜預言の成就：神が共におられるから「恐れるな」＞
ここでマタイは、イザヤ7:14の預言を引用します。22このすべてのことが起こったのは、主が預言者を通して言われていたことが実現するためであった。23「見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。」この名は、「神は我々と共におられる」という意味である。｢これは預言の成就であり、マリアの胎内の子は聖霊によって宿ったのだ｣と。ヨセフは、それを信じました。もちろん、このことは、マリアと自分しか知らない。それゆえ、マリアと自分が歩む道は決して楽な道ではない。しかし、ヨセフは、やがて生まれてくる幼子とマリアを守る役割を引き受けたのでした。「乙女マリアより生まれ」という言葉の背後に、ヨセフの決断がありました。
この幼子がどのような役割を果たすのかが、イザヤ9章に書かれています。9:1闇の中を歩む民は、大いなる光を見／死の陰の地に住む者の上に、光が輝いた。紀元前８世紀後半、イスラエルの人々は、戦争の脅威、政治的な混乱、将来への不安という「闇」の中にいました。現代世界も同様です。争いがあり、貧困があり、解決の糸口が見えない問題が山積しています。また、私たち個人にも、誰にも言えない不安や孤独、将来への恐れという「闇」があるかもしれません。しかし、聖書は語ります。光は、明るい場所ではなく、まさにその「闇の中」に輝くのだ。だから、恐れるなと。
＜インマヌエル：神は我々と共におられる＞
苦しい時、悲しい時、「神様はどこにいるのか」「私は独りぼっちだ」と感じることがあります。しかし、聖書は告げます「神は、天の高いところからただ見下ろしている方ではない。あなたの隣に、あなたの痛みのただ中に、共にいるために降りて来られた方だ」と。ヨセフが悩みの中にいた時、神は共にいて語りかけられました。古代イスラエルの民が戦乱の中にあった時、神は希望の光を約束されました。そして今、私たちがどのような暗闇の中にいようとも、イエス・キリストはあなたと共にいてくださいます。それは、ものごとが自分に都合よくうまく進むことの保証ではありません。しかし、私たちが、苦難の中で、闇に飲み込まれ、希望を失うことから引き揚げてくださるという約束です。

前　　　奏　　　－ いざ来ませ、異邦人の救い主よ －　J. S. バッハ
招　　 詞　　 イザヤ書7章14節（下記）
賛　　　美　　　讃美歌21-231 久しく待ちにし(1,3,4)
主の祈り
賛　　　美　　　－ 神のひとりごこの世に － スイスのカロル　聖歌隊
聖　　　書　　　イザヤ書9章1-6節
祈　　　祷
賛　　　美　　　讃美歌21-248 エッサイの根より　　　　　　　　　　　　　
黙　　　想　
説　　　教　　 「乙女マリアより生まれ」　 　　　　　小野慈美牧師
祈　　　祷　
賛　　　美　　 讃美歌21-255 生けるものすべて(1,2,3)
献　　　金　　
感謝祈祷
賛　　　美　　　讃美歌21-25 父・子・聖霊に
祝　　　福　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　小野慈美牧師
後　　　奏
　　　　　　　　世古寿実さん復籍、菊池美穂子さん転入
分かち合い

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それゆえ、わたしの主が御自ら　あなたたちにしるしを与えられる。
見よ、おとめが身ごもって、男の子を産み　その名をインマヌエルと
呼ぶ。

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