6月29日(日)10時30分~11時30分
メッセージ:「舟は揺れる、しかし沈まない」
聖書:マタイによる福音書8章18節,23-27節
説教者:東間克美師
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◆今日のテキストには教会の原型ともなるような、主イエスと弟子たちの「運命共同体」の姿が描かれておりますので、新会堂建設という大きな事業を行っている私たちの教会へのメッセージとして御言葉に聴いてまいりましょう。23節『イエスが舟に乗りこまれると、弟子たちも従った』。マタイは、この小さな舟を、後の教会のひな型として描いているのではないでしょうか。24節・25節『そのとき、湖に激しい嵐が起こり、舟は波にのまれそうになった。イエスは眠っておられた。弟子たちは近寄って起こし、「主よ、助けてください。おぼれそうです」と言った』。嵐に遭遇して、狼狽した弟子たちは必死になって主イエスを起しました。『おぼれそうです』という言葉は「滅びます」という意味がありましてこのままではガリラヤ湖の藻屑として消えてしまう。そのように叫んでいるのです。このような弟子たちに対して主は言われました。26節『なぜ怖がるのか。信仰の薄い者たちよ』。
◆では弟子たちの信仰はどのようなものであったのでしょうか。自分たちと一緒に舟に乗っている主イエスは今、眠っておられる。起きている主イエスでなければメシアとしての働きが出来ない。彼らはそのように考えていました。だからこそ必死になって主を起こしたのです。しかしこの時、眠っていたのはむしろ弟子たちの信仰でした。主イエスは眠っておられてもメシアとしての働きは眠ることなく継続されてまいります。つまり主イエスの眠りは、神の不在を意味しているのではないのです。
◆さて、主イエスは向こう岸に行くよう、私たちにも命じられております。私たち信仰者にとって、また信仰共同体である教会にとって、「湖の向こう岸」は、どのような霊的な意味があるのでしょうか。まず「向こう岸」に渡る手段である「舟」について考えてみましょう。湖を渡る「舟」。それは私たち教会を表しています。舟は揺れます。しかし、沈まないのです。なぜならば、この小舟に教会の頭である主イエスがお乗りになっているからです。次に「湖」と「嵐」ですが、「湖」は教会の宣教の働きであると言えます。宣教の業はいつも順風満帆な時ばかりではありません。様々な「嵐」に遭遇することも起こり得ます。「嵐」という困難が弟子たちに自らの信仰をチェックさせたように、主は私たちに対しても、「内なる嵐」、すなわち信仰が揺らいでいることに気付かせてくださるのです。
◆第3のこととして「向こう岸」について考えてみます。「向こう岸」とは、私たちにとって未知の世界であるかも知れません。このような「向こう岸」をネガティブに捉えるならば、出来れば避けたい所、行きたくない場所である。そのように言うことが出来ます。しかし、前向き・肯定的に捉えてみましょう。教会の働きに於ける「向こう岸」、それは伝道の対象です。主イエスは教会という小舟に一緒に乗ってくださっております。まさに「インマヌエル・主が共におられます」。ですから、主の御言葉に委ね、信頼して、主イエスと共に湖を渡る時「向こう岸」とは主の御業が現れる所である、そのことを恵みとして知ることが出来るのです。一方で、私たちはこのように考えるかも知れません。何も小さな舟で危険を冒してまで向こう岸へ渡る必要はない。今いるこちら側の岸辺に留まっている方が安心・安全である。もしそのように考えるならば、それは主の働きを単に傍観しているだけで、嵐を静めたもう主の偉大な御業の恵みを知らずに通り過ごしてしまうのです。新会堂「祈りの家」建設。この決断はある意味で「向こう岸へ渡る」こと、主からのチャレンジを受けた事業であるかも知れません。主が共におられることを確信して、私たちは小舟に乗って、主の御業の証人として歩んでまいりましょう。信仰とは主のご臨在を確信して主にすべてを委ねる生き方です。このような信仰が私たち教会にもたらす恵みと祝福。それは驚くべき神の御業を経験させていただくこと。さらに、その御業を教会員相互が、喜びと感謝の内に分かち合う、ということです。
◆「向こう岸へ行きなさい」。主イエスのこの命令は、私たちの教会がより祝福され、主の器としての働きをするための招きの言葉でもあります。ですから、主の招きに応答して、向こう岸への旅にチャレンジして行く。このことが、新会堂「祈りの家」の完成を待ち望む私たちが、主から求められていることではないでしょうか。舟は揺れます、しかし沈みません。なぜならば、そこにインマヌエルの主がご臨在なさるからです。
前 奏 -主よ おわりまで- 二俣松四郎
招 詞 詩編121編3-4節(下記)
賛 美 讃美歌21-412 昔 主イェスの(1,3,4)
主の祈り
聖 書 マタイによる福音書8章18節,23-27節 (新約p.14)
祈 祷
賛 美 讃美歌21-348 神の息よ(1,2,4)
黙 想
説 教 「舟は揺れる、しかし沈まない」 東間克美師
祈 祷
賛 美 讃美歌21-504 主よ、み手もて(1,2,4)
献 金
感謝祈祷
賛 美 讃美歌21-27 父・子・聖霊の
祝 福 東間克美師
後 奏
分かち合い
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どうか、主があなたを助けて
足がよろめかないようにし
まどろむことなく見守ってくださるように。
見よ、イスラエルを見守る方は
まどろむことなく、眠ることもない。
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