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礼拝Worship

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2023/9/17の礼拝

9月17日(日)10時30分より
メッセージ:「すがすがしい捧げもの」
聖書:マルコによる福音書12章35-44節
説教者:小野慈美牧師


※どなたでも視聴できます。

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Ⅰ)律法学者の偽善(38-40)
律法学者たちが「長い衣」をまとって歩き回り、広場で挨拶されたり、会堂や宴会の席で上座にすわることは慣習として行なわれていました。問題は、そういう慣習の中で、彼らが、おごり高ぶり、宗教的な権威を、外見的なことでひけらかそうとしたことです。
当時、「やもめ」たちの相談に応じ助ることは、宗教者の努めでした。しかし、「食い物に」するとは、やもめを助けることよりも、それに伴う物質的な報酬やあるいは称賛を期待して世話することです。「見せかけの長い祈り」とは、他の人が聞いていることを強く意識して、自分がいかに信仰的な人間であるかを、他の人にひけらかそうという思いで祈る祈りです。「このような者たちは、人一倍厳しい裁きを受けることになる。」と主は言われます。なぜなら、これらは、神をあなどる生き方だからです。今日の伝道者への戒めでもあります。
Ⅱ)やもめのすがすがしい捧げもの(41-44)
律法学者と対照的な例として、やもめの献金の出来事が紹介されています。「レプトン銅貨二枚」(42)とは、献金として認められている最小の金額であったようです。今の感覚で言えば、おそらく100円玉2枚くらいでしょう。それを見ていた主イエスが、彼女は誰よりも多く献金したと言って彼女を称賛なさいました。「乏しい中から自分の持っている物をすべて」献金したということでしょうか。毎回、こうしていたわけではないでしょう。ですから、この行為を一般的な献金の模範としてとらえると、本質を見誤ってしまいます。
直前の律法学者の偽善との関連で考えれば、やもめの献金は、行為そのものよりも、行為の元となる心が大切だということです。その、「やもめの心」とは、何でしょうか。
①第一に、人の目を気にしない自由です。それだけではなく、彼女は自分自身からも自由です。たとえ小額ではあっても、この日の全財産であることを自分は知っているわけですから、その敬虔を心ひそかに誇ろうと思えば誇ることができたわけです。人は良いことをしながらも罪を犯すのです。しかし、このやもめからは、そのようなものは感じられません。真実の信仰は神のみを畏れることによる精神の自由をもたらしてくれるのです。
②もう一つは、献金は感謝に基づく愛の表現だということです。彼女は、歯を食いしばって悲壮な思いで、全財産を捧げたのではないはずです。彼女は、この日の献金をするに際しては、決断を要したでありましょう。しかし、一度決めて、献げたときに、彼女の心を支配したのは、「すがすがしさ」であったはずです。おそらく、神殿を立ち去る彼女は、さわやかな笑みを浮かべていたと思うのです。問われるのは愛です。ですから、逆に、「全財産を貧しい人々のために使い尽くそうとも・・・愛がなければ・・・何の益もない」(Ⅰコリント13:3)のです。
Ⅲ)推し活
この世界には、神様との交わり、喜びや愛を妨げる誘惑があることは否めません。この誘惑から守られる秘訣は、「推し活」です。「推し」とは、誰か(何か)を推薦すること、ひいきすることです。そのために、グッズを購入したり、イベントに出かけていくことを「推し活」(推す活動)と言います。押し活のためにお金や時間を使って、「損したな」とは思いません。
これは、信仰にも当てはまります。神様が喜んでくださることのために、財や時間を捧げることは、神への推し活です。私たちが神様のために推し活をするのは、その前に、神様が推し活をしてくださっているからです。神様にとっての「推し」は、誰だと思います。それは、あなたなのです。そして、既に推し活をしてくださった。それが主イエスキリストの十字架です。あなたが、滅びないで永遠の命を得るために推し活をしてくださった。そのことへの、感謝と喜び。それが偽善や重苦しい義務感ではなく、すがすがしい捧げものをするための秘訣です。私たちは、神様の推しであることを大いに誇りましょう。そして、神様に押されているまなざしを覚えて、その感謝として、すがすがしい捧げものをするのです。




前   奏   ―  祈り ー  L.ボエルマン
招   詞   ローマの信徒への手紙12章1節(下記)
賛   美   讃美歌21-393(1,2,4) こころを一つに
主の祈り  
聖   書   マルコによる福音書12章35-44節 (新約p.87)
祈   祷   
黙   想
説   教   「すがすがしい捧げもの」      小野慈美牧師
祈   祷  
賛   美   讃美歌21-512(1,2,4) 主よ、献げます
献   金  
感謝祈祷
賛   美   讃美歌21-28 み栄えあれや
祝   祷                     小野慈美牧師
後   奏
分かち合い                  

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こういうわけで、兄弟たち、神の憐みによってあなたがたに勧めます。自分の体を神に喜ばれる聖なる生けるいけにえとして献げなさい。これこそ、あなたがたのなすべき礼拝です。(ローマ12:1)





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