どんなことにも感謝 (2010年度7月号より)

 『 いつも喜んでいなさい。 絶えず祈りなさい。 どんなことにも感謝しなさい。
これこそ、キリスト・イエスにおいて、神があなたがたに望んでおられることです。 』
                     テサロニケの信徒への手紙 一 5章16~18節


捜真幼稚園を卒業し、初めて聖書をいただきました。小学生になり、自分で本を読むようになった頃、何気なく聖書を手にしてめくって見ていると、上記の聖句の箇所に赤い線が引かれているのを見つけました。「こんな所に線が引いてある!」と、驚きを隠せず、聖書を持って母に駆け寄ったのを覚えています。子どもながらに、大事な言葉なのだと思い、何度も読み返しました。 教会学校にも通ったことはありましたが、引越しを期に聖書に触れることも、お祈りする機会もなくなってしまいました。 しかし、この聖句だけは忘れませんでした。

 私の将来の夢は、捜真幼稚園の先生になることでした。 どうしたら、捜真幼稚園の先生になることができるのかと考えた時、キリスト教保育であったことを思い出し、保育について学んできました。 そして、キリスト教保育を行っている幼稚園に就職し、聖書をまた手にするようになりました。聖書を読み進めていくうちに、この聖句の箇所になると、いつも捜真幼稚園を思いだしていました。 捜真幼稚園への想いは強くなり、神さまに導かれ、現在憧れとしていた先生方と共に、保育を行っております。

 幼稚園の先生になりたいと思えたのは、子どもたちを大切に考えてくれる先生方に出会えたからです。
『 いつも喜んでいなさい。 絶えず祈りなさい。 どんなことにも感謝しなさい。 』 
私は、先生方の姿を見ていると、素直にそう思うことができます。
いつも喜んでいる。辛いことがあっても、いつも喜んでいるのはなかなかできないことです。 でも、辛いことの先には喜びがあります。辛い出来事こそ学べる事がたくさんあるのです。辛いのは幸せになる途中です。喜んでいると、自然と笑顔になります。

絶えず祈ること。祈ることは、ただ、願い事をするだけでなく、家族・友人など世界中のことを想い祈ることができます。 自分が不利になる時だけ祈る、自分のことだけを祈ることもあります。しかし、祈ることにはその人自身の想いが込められます。 
どんなことにも感謝する。感謝をすると、自分自身だけでなく、感謝をされた人もあたたかい気持ちになります。感謝を求めて人のためにするのではなく、人のために自分が出来ることを精一杯やることで感謝が生まれます。人と人との出会いにも、感謝します。 出会ったことで、心が豊かになったり、新たな考えを持つこともできます。

 私は、これからもこの言葉を胸に、憧れていた先生方と共に保育にたずさわっていきたいと思います。

小学科1年 H.K


ぶどうの木一覧にもどる  教会学校トップページにもどる  トップページにもどる