韓国に行ってきました! (2007年度9月号より)
私は9月10日から13日まで韓国に行って来ました。たった4日間ですが、私にとっては初めての韓国訪問でした。かつて日本帝国統治時代に、抗日独立運動を展開して弾圧を受け獄死した人々にはキリスト教徒が多く、殉国した人々の記念館が各地にありました。神社参拝の強要に対して強く反抗したために、多くの信徒が弾圧を受けた刑務所跡は、記念公園として保存されています。このように信仰のために迫害を受けたという歴史がある韓国であるにもかかわらず、現在国民の約30%はキリスト教信仰をもち、1万人を越える宣教師が海外150カ国に派遣されているということでした。(日本のキリスト教人口はわずか1%です。)
私には何人もの韓国人の友人がいますし、教会や幼稚園にも素敵な在日韓国人の方々がおられます。それにもかかわらず、これまで一度も友人達の祖国に行ってみようと考えたことがありませんでした。それは、かつて日本帝国時代の侵略の歴史を思い、韓国の人々が、今なお日本に対するはかりしれない厳しい反感を持っておられるであろうという大きな不安があったからです。そのような不安が、最も近い隣国を一番遠い国にしてしまっていたのです。
今回見て回った戦争の歴史の傷跡は、ことばを失うほど厳しいものがありました。自分の知らない時代の事だとはいえ、無自覚に生きていた自分を恥ずかしく思いました。戦争によって引き起こされる非人間的な悲惨な出来事は二度と繰り返されてはならない!と思い知らされました。今回のソウルから始まる小さな旅に同行して各地を案内して下さった方は、実は日本のために宣教師として来日し20年以上働いておられる方でした。日本帝国の統治下でキリスト者として生きることが困難な迫害の厳しい時代に、信仰を失わず闘って生きられたご両親から、多くのことを聞かされて育ったはずにもかかわらず、私たちの国のために宣教師として奉仕しておられるのです!
「わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」(マタイ28:20)というイエス様の約束のお言葉に支えられて、どんなに厳しい迫害の中にあっても、耐え抜き、信仰を持ち続け、主イエス様に命じられた言葉に仕えて歩み続けた韓国の諸教会は消滅するどころか、大教会に成長していました!町にも村にも、どこにいっても教会の十字架が目に入りました。たいていの教会では、毎日早朝に祈祷会が行なわれ、教会の人々は祈祷会に出てから仕事に出かけるという生活をしていました。12日に出席した教会の水曜日夜の祈祷会には、100名以上の方々が仕事を終えて参加しておられ、力強い賛美の声にすっかり圧倒されてしまいました。
私は今回韓国を訪問することができて本当に良かった!と心から感謝しています。わずか3日間の旅に過ぎないのですが、神様を信じイエス様のお言葉に従って生きる素晴らしい人々に出会い、大きな勇気と励ましを頂いて、とても元気になって帰ってきました。もちろん美味しい韓国料理もたくさん食べてきました…!
森島 惠
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