「一 所 懸 命」 (2007年度1月号より) ある学校の学年便りに、テレビで放映されているドラマが紹介されていました。自閉症の青年大竹さんを主人公にした「僕の歩く道」というドラマです。彼は、動物園の飼育係の仕事をしています。すべてが同じことの繰り返しという毎日で、家を出る時間も自転車で通勤する道も同じ、動物には決まった量の餌をやり、自分の昼食も毎日チキンカレーというのが大竹さんの一日です。彼は突然の変更や、初めてのことに挑戦することがとても苦手ですが、動物の爪を切ることを覚えたり、いつもと違うルートを自転車で通ったりすることが、少しずつ出来るようになっています。そんなある日、動物園の園長さんに「今までどんな仕事をして来たの?」と尋ねられて、大竹さんは、次々と職場の名前を挙げました。そして「うまくその仕事ができなかったの?」と聞かれて、彼は「出来ることが多いことが良いってわけじゃないの。出来ることを一所懸命やればいいの。」と母に言われた言葉を伝えました。 |
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