成人科担当
関山恵一

 

成人科の学びより (2011年度9月号より)


『都上りの歌』

<詩篇121編>                 
「目を上げて、わたしは山々を仰ぐ。わたしの助けはどこから来るのか。
わたしの助けは来る/天地を造られた主のもとから。
どうか、主があなたを助けて/足がよろめかないようにし/まどろむことなく見守ってくださるように。
見よ、イスラエルを見守る方は/まどろむことなく、眠ることもない。
主はあなたを見守る方/あなたを覆う陰、あなたの右にいます方。
昼、太陽はあなたを撃つことがなく/夜、月もあなたを撃つことがない。
主がすべての災いを遠ざけて/あなたを見守り/あなたの魂を見守ってくださるように。
あなたの出で立つのも帰るのも/主が見守ってくださるように。今も、そしてとこしえに。 」


 詩篇は聖書の中でもっとも多くの人に愛読されている書です。
詩篇には人生の喜びや悲しみ、苦しみ、怖れ、失望、落胆、迷い、疑い、弱さ、期待など人間の気持ちが赤裸々に描かれています。この121編は、巡礼に上がる詩人が、神の助けを仰ぐ詩です。

 「山辺に向かいて  われ目を上ぐ  助けはいずかたより来るか
    天地(あめつち)のみ神より  助けぞ、 われに来る」(讃美歌 155番)

 私たちはさまざまな困難・障害・災害に会う時、どこに「助け」を求めるでしょうか。
「本当に信頼できる助け」を持っているでしょうか。
「私の助けは何処から来るのか」を知らなければ、平安はないでしょう。
詩人は、「主があなたを見守り、主があなたを助け、主があなたを救う」と語ります。
天地の創造主である神への信仰をもとに、徹底的に「主が」「主は」を貫きます。
わたしたちは、主イエス・キリストの十字架と復活に示された大きな「神の愛」と「永遠のいのち」に根拠を置きます。
さらに、「まことの助け主」なる聖霊が与えられています。
「この世では悩みがある。しかし勇気を持て、私はすでに世に勝っている」と言われる主イエスが共にいてくださるのです。
そのことを心から信じ、東日本大震災の被災地の方々のために、祈り続けて行きましょう。

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