成人科担当
関山恵一

 

成人科の学びより (2010年度7月号より)


「弟子たちの足を洗う主」
                       ヨハネによる福音書13章1節〜20節

 イエスさまは過越祭の食事の前に、弟子たちの足を洗います。何の前触れもなく、突然腰に手ぬぐいをつけ、たらいに水を張って弟子たち一人一人の足を洗い始めます。それは、ご自分が間もなく十字架につけられることを知って、弟子たちにイエスさまの使徒として為すべきことを教えるためでした。本来、奴隷が外出から帰ってきた主人の足を洗うという、ある意味では最も低い作業を、イエスさまは弟子たちに対して行ったのです。足という一番不潔なものを、両手で丁寧に洗う、このことによってイエスさまは、神さまの大きな「愛」を教えられたのです。

この行為は本当の「愛」がなければ出来ません。そして、もうひとつ「足を洗う」という言葉の中に、何か悪いことから、正しい道に戻る、という意味もあります。イエスさまは罪深い私たち一人一人の前に膝をつき、私たちの足を洗い、清めて下さいました。

こうして、主イエスによって洗い清められた私たちは、イエスさまが言われた「互いに愛し合いなさい」という言葉を守り、イエスさまによって清められたこの足で、主に示された道をまっすぐに、信仰者として、歩んでいきたいと思います。何よりも「へりくだって」人の前に立つことです。

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