成人科担当
関山恵一

成人科の学びより　（2009年度6月号より）

『互いに愛し合いなさい』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヨハネによる福音書13章34節

イエスさまはご自分の十字架の死が近づいたとき、弟子たちに「あなた方に新しい掟を与える、互いに愛し合いなさい」と言われました。旧約聖書のレビ記に「自分自身を愛するように隣人を愛しなさい」という言葉があります。イエスさまは「私があなたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい」と言われるのです。イエスさまはどのように私たちを愛して下さったのでしょうか？

それは、言うまでもなく十字架です。私たちの罪を赦すために、ご自分の命を生贄としてくださった、その大きな愛です。親が子供を愛するような愛と同じです。私たちが教会に行くようになる前から、いや私たちが教会に対して敵愾心を持っていた時から、私たちを愛して下さっているのです。イエスさまの愛は私たちの弱さや欠点も知りながら、そのまま受け入れてくださる愛です。

このイエスさまの愛はあなた一人だけのものではありません。自分が受け入れることが出来ないあの人のためにも、十字架にかかって死んでくださったのです。イエスさまを信じる信仰を持ち、イエスさまが私たちに与えられた「聖霊」いただくことによって、私たちが今まで愛せなかった人を愛し、受け入れることが出来なかった人を受け入れることが出来るのです。