成人科の学びより (2009年度2月号より)
『喜んで仕えましょう』
<ペテロの手紙Ⅰ2章18節~25節>
聖書の時代のイスラエルはローマに支配され、多くのイスラエル人がローマ人の家庭に召し使いとして働かされていました。18節に「善良な主人にだけでなく、無慈悲な主人にも心から仕えなさい」と勧めます。なぜでしょうか?
ペテロがこの手紙で教えているのは、キリスト者の召し使いに対してです。ペテロはここでキリスト者としての在り方を教えているのです。「善良な主人に仕えることは誰にでも出来る、横暴で冷酷な主人に心から仕えるなら、それは真に仕えることであり、神様が喜ばれることである」というのです。イエスさまは聖書の中で幾度も「人に仕える」と言われています。21節に「善をおこなって苦しみを受け、それを耐え忍ぶなら、これこそ神のみ心に適うことです」とあります。
イエスさまは、神の身でありながら人となってこの世に来て下さり、ひたすら仕え、すべての人間の罪を背負って、私たちの身代わりとなって十字架につけられたのです。イエスさまが、苦しみに耐え、その命を捨てて下さったから、私たちは救いにあずかることが出来たのです。ペテロは、そのイエスさまの足跡に続くように、と教えています。イエスさまのものとされた私たちは、喜んで人に仕え、その生き方によってイエスさまを証ししていくものとなっていかなければならないのです。
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