成人科の学びより (2008年度12月号より)
『人となられた神の御子』 <ヨハネによる福音書1章1節〜18節>
「受肉」という言葉をご存知ですか?辞書には「神が人の形をとって現われること」とあります。この言葉は、キリスト教だけの言葉と言ってよいでしょう。神が人となってこの世に現われたのはイエス・キリストだけだからです。
ヨハネによる福音書の最初の言葉は「はじめに言があった。言は神と共にあった。言は神であった‥‥」と書かれています。この「言(ことば)」を「イエス」と置き換えて読むと良くわかります。ヨハネは、神の御子が人となってこの世に来られることを告げるために現われたのです。ヨハネの告げるクリスマスです。
イスラエルの民が旧約聖書の預言を信じて400年以上も待ち続けたメシア(キリスト)を神様は、身分の低いはしための体を用いて、この世に与えて下さいました。そして「仕えられるためではなく、仕えるために」「罪を裁くためでなく、罪を赦すために」この世においでになったのです。
毎年のこのとき、神様が、私たち一人一人の罪を赦すために、そのひとり児イエス・キリストを与えて下さったことをしっかり心において、感謝と喜びをもって、クリスマスを迎えたいと思います。
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