成人科担当
関山恵一

 

成人科の学びより (2008年度7月号より)


『神さまの家族』<マルコによる福音書3章31節〜35節>

 マタイ13章56節によると、イエスさまの兄弟姉妹はヤコブ・ヨセフ・シモン・ユダと妹が二人いたと書かれています。でも、今日の聖書の箇所で、母マリアや兄弟たちがイエスさまを訪ねてこられた時、イエスさまは「私の母、私の兄弟とはだれか、見なさい。ここに私の母、私の兄弟がいる」と言われます。このため、キリスト教は信者を家族より優先させ、家族を捨てさせ崩壊させる宗教だという誤解を招くことがあります。十字架の上で死なれる直前にご自分の母のことを気遣い、ヨハネに母のことを託しておられます。そんなイエスさまが家族をないがしろにするわけがありません。イエスさまは家族というものを血縁という枠組みの中だけに留めるのではなく、「神のみ心を行うものは誰でも、わたしの兄弟、また母なのである」と言い、もっと大きな、広い心を持っておられるのです。

イエスさまは、本当の家族、本当の人と人とのつながりとは、共に神様に生かされ、愛されている者同士として、神のみ心に生きる。血のつながりを超えた人間関係をここで教えて下さったのです。イエスさまを信じ、神と共にある素晴らしい人間関係に生きて行きたいと願っています。

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