創立50周年を迎える幼稚園 捜真幼稚園園長 東間千鶴子

♪ああ感謝せん ああ感謝せん わが神 きょうまで 導きたもう♪

1955年6月に始められた捜真幼稚園は今年創立50周年を迎えます。6月10日(金)は在園児と保護者を中心に、11日(土)は卒業生と保護者・旧教師を中心に感謝の礼拝を捧げ、記念コンサートを行う予定です。
 捜真バプテスト教会は創立時より、伝道・教育・奉仕の業を宣教の指針としてまいりましが、特に教育に力をいれ教会学校の週間保育科として、幼稚園の歩みが始められました。そもそも、捜真女学校の中に生まれた祈りの群れが、学校の敷地を飛び出し、地域に根ざした教会形成を目指し、この栗田谷の地に教会を建てました。その教会堂の姿は、始めから幼児教育ができるようにと幼稚園のスタイルをとった礼拝堂でした。江崎昭次さんの設計したその斬新で明るい建物は、当時話題になった程です。
 28名の子どもたちと千葉勇牧師・園長と4名の教師たち。その小さな群れが、教会の祈りと献金に支えられ、地域の方々にキリスト教保育を通して福音の種がまかれてまいりました。卒業生はこの3月2100名を越えます。その中から何と40名が捜真教会の教会員となっています。このことは大きな驚きであり、教会の喜びです。まさに主に栄光を帰するものです。
 時代の流れもあり、1978年、教会総会を経て宗教法人から学校法人に経営母体が移されましたが、今も尚教会の熱い祈りの中におかれていることは変わりません。学校法人になったお陰で、県からの補助金が与えられ園舎も大きくなり、園児も増えてまいりました。1983年、教育館建設に伴い3歳児保育がスタートし、また未就園児と親の会「ひかりの子」も生まれ、少子化が進んでいるにもかかわらず、毎年園児が与えられていることは主の恵みに他なりません。また、千葉勇先生・天野功先生・森島牧師夫妻と園の導き手が、神への祈りと信仰に堅く立ち、園の業を教会の使命として祈りつつ押し進めてきたことを覚え心から感謝するものです。
今も保育者は毎朝祈祷会をもち、み言葉に聞き共に祈る中で一つとされます。そして保育者の立つべきところを日々示され、この小さき器を用いてくださる神様への感謝を捧げます。
 今までの必要は、すべて神様が与えてくださいました。私たちが獲得したものは何一つありません。イエス様ご自身が「天国はこのような者たちのものである」と幼子を抱き上げ、手をおいて祝福された、そのイエス様のまなざしに倣って、私たちも一人ひとりの子どもたちを愛していきたいと思います。そしてこれからも、子どもと保護者と保育者が共々に、愛なる神様に心を向けつつ、共に生きる喜びを味わいたいと願っています。

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